最新のオレゴン州経済(2023年 6月)
地 域 雇用総数 失業率 前月比 前年同月比 同増減
全 米 161.6百万人 3.6% △0.1% 不変 +2.9百万人
オレゴン州 2,073千人 3.5% △0.2% △0.4% △5千人
ポートランド 1,312千人 3.4% △0.2% △0.4% +13千人
セーレム 206千人 3.6% △0.2% △0.4% +3千人
ユージーン 171千人 4.0% △0.2% △0.3% △4千人
メドフォード 100千人 4.4% △0.2% +0.1% △1千人
ベンド 98千人 3.8% △0.2% △0.1% △1千人
アルバニー 58千人 4.0% △0.2% △0.3% △1千人
コーバリス 48千人 2.8% △0.1% △0.6% +1千人
グランツパス 34千人 4.9% △0.3% △0.4% △1千人
(季節調整後データ;ポートランド経済圏は1ワシントン州バンクーバー地区も含む)
【4月】 オレゴン州の2023年4月の季節調整済の失業率速報によれば、3月の修正値比04%ポイント下落し、”4.0%”でした。オレゴン州の失業率は、2021年8月以降過去21ヶ月連続して歴史的な低失業率を維持しています。
【5月】 オレゴン州の2023年5月の季節調整後の失業率速報によれば、4月の修正値4.0%から0.3%ポイント下落し、”3.7%”でした。非農業給与所得者総数は前月比3,600人増でしたが、堅調だった業界は、金融・観光・交通倉庫エネルギー業界でした。小売業が不振でした。過去1年間で39,100人(+2.0%)の増加でした。
【6月】 オレゴン州の2023年6月の季節調整後の失業率速報によれば、5月の修正値3.7%から0.2%ポイント下落し,3.5%でした。5ヶ月連続の下落ですが、6月は2019年11月から12月にかけての裁定失業率3.4%に近づきつつあります。6月は非農業給与所得者が5,700人増加しました。6月は政府関連・その他のサービス業・観光業・専門ビジネスサービスが堅調でした。給与所得者は、この1年間で2.3%の伸びを示しましたが、特に建設業や医療介護関連が伸びを牽引して来ました。
以上
オレゴン日系企業およびオレゴン経済産業情報
- ポートランド市およびマルトノマ郡で5月16日に行われた住民投票で、上程されていたキャピタルゲイン新税案は、82%反対と言う大差で否決されました。これは立退きに係る弁護士費用を公金で賄い無料とするための新税で、幼児教育税・ホームレス用住宅税・家族介護税など立て続けの新税で辟易しているビジネスや住民の反感の表れと見られます。すでにビジネスや住民にポートランド離れの兆候がでており、一部のビジネスは他州やポートランド域外に移転、住民も過去2年間でやく2万人の減少を見ていす。これらは全て新税課税ととホームレスの急増、治安の悪化が背景にあります。
(Portland Business Journal dated May 17, 2023)
- ポートランドにMLBの誘致の為、大リーグ規格対応の35千人収用の27エーカーの野球場施設を建設する計画(Portland Diamond Project)があり、ポートランド港湾局ターミナルIIにてかなり具体的に進められていたことは、以前にお伝えしましたが、残念ながら今般当面の対象であったOakland Athleticsの移転がカリフォルニア州のラスベガスに決定したため、計画は白紙になりました。そこで次のチーム移転に対応するため、ポートランド市は、ポートランド市内のLloyd Center地区、またはポートランド近郊のBeavertonの現在ゴルフ場があるRed Tail Golf Courseに建設する計画を発表しました。すでにLloyd Centerの所有者も同意を得ている様です。またゴルフ場は公営ですので基本的には問題ありません。
(Portland Business Journal dated June 29,2023)
以上