ポートランドに大リーグ野球チームが?
アメリカ大リーグは、現在30チームあり、残念ながらポートランドにはありません。
かなり前に、カナダのモントリオール・エキスポが移転する時、ポートランドはいち早く手を挙げましたが、ワシントンDCに行ってしまいました。ポートランドは、人口が相対的に少ない事と、建設計画が立地も含めてこれからという準備の稚拙さが問われました。
そこで“Portland Diamond Project”と銘打ったメジャールーグ野球場建設計画が11月29日に発表されました。それはポートランド北西部のPortland港湾局ターミナル2の53エーカーにテーマパーク型の32千席のメジャーリーグ野球場を建設するというもので、マウントフッド、ウィラメッテ川の上流の橋の眺望が楽しめ、移動格納型の透明な屋根を擁し、多くのレストラン、松林、観客用の外野と内野を繋ぐゴンドラなどがデザインされています。
ターミナル2は、フリーモントブリッジのポートランド側の産業地域に貨物船ターミナルの増築用に確保されていましたが、今般、ポートランド港湾局とPortland Diamond Projectとの間で基本合意がなさりました。しかし詳細は開示されていません。
数十億ドルの建設コストが予測されますが、プロフットボール、シアトルシーホークスのQBやグラミー賞受賞した歌手など数名の個人の名が上がっています。またオレゴン州に本社を置く代表的企業であるナイキ社もマイナーですが、投資家に含まれるかも知れません。一方で州政府も州債を発行して資金調達を補助する姿勢を打ち出しています。
さらにポートランド市長は、ポートランド市が建設費やチーム買収に関与するつもりは無いが、開発や税優遇、さらには交通アクセスやユーティリティーの提供にかかる協力を考慮する用意はあると公表しまた。
野球場自体は、53エーカー中15エーカーあれば十分で、残る地域は、民間住宅や商業施設等を建設する計画です。
今後、官民一体となったポートランドの最も大きな話題のひとつとなっていくことでしょう。
(2018年11月記)