神宮の森の再開発?

神宮の森の再開発?

2022年のオレゴン州の夏は、例年に比べて、時にはパシフィック・ノースウェストだけが全米でも特に暑いという日が時々あります。気象予報士は、欧州から日本への熱波が偏西風に乗り、さらに太平洋を超えてオレゴンに流れて来るのだと言います。今年は、7月、8月と毎週2〜3日が周期的に27℃を超えます。ただポートランドは湿気が低いのでジリっとした暑さで、ジドッとした不快さはないのですが。。。

さて8月某日、日本のNHKのニュースを観ていると、東京の「神宮外苑を再開発する」という報道があり、最近NHKは誤報や誤字がめっきり多くなりましたが、スワッと耳を疑いました。短いニュースでしたので、詳細は不明ですが、ニュースでは樹木が老齢化し、建物も古くなった、と言っておりました。

樹木の病気であれば病木を伐採し、新たな植樹をするとか、まずは貴重な首都の唯一の森林資源を保護すべきであり、一部の建築物等の老朽化であればせいぜい建築物を立て替える程度のことで、まずは東京の大切な文化遺産を保護する事が第一と思いますが、いきなり「神宮外苑の再開発」という言葉が耳に入りましたので、正気か?と驚愕した次第です。

私は若いころから「首都の移転・分散」論者で、よく知り合いの官僚達に睨まれていたものです。首都と経済中心地が同じなのは、歴史的にいかに日本は官僚主義だったかがわかりますが、米国では殆どの州が主たる経済都市と政治の首都機能が分離されております。さらに東京は、政治経済だけでなく、住職・商産・遊興の全てが密集した大都市で、人口が異常に集中した大都市です。東京の大部分が地下都市の如くで、地震や水害などの自然の大災害が起きた時、いったい地下街は大丈夫なのか、不安になります。外国人も、東京で移動するときに、地下鉄をどう利用するのかわからない、乗り換えの方法も難しいと、よく耳にします。私もよく分かりません。(笑)

さて、別のNHKの番組で、神宮の森は、自然科学的にも大変貴重な自然財産と聞いております。

政治の日本の不況の脱出・経済政策の切り札なのでしょうか?それとも神宮の森は、利権と金が蠢くパンドラの箱なのでしょうか。NHKの先走りだったのか?ガセネタだったのか?であればいいのですが。

その一回きりのニュース報道以降、続報はなく、プツリとこのニュースが途絶えたことも不気味です。今度はNHK内で何か蠢いているのか?

(2022年8月記)