最新のオレゴン州経済(2022年 12月)
地 域 雇用総数 失業率 前月比 前年同月比 同増減
全 米 158.9百万人 3.5% △0.1% △0.4% +3.2百万人
オレゴン州 2,078千人 4.5% +0.2% △0.3% △7千人
ポートランド 1,335千人 4.0% +0.1% △0.2% △4千人
セーレム 199千人 4.5% +0.2% +0.2% △1千人
ユージーン 174千人 4.8% +0.2% +0.3% △2千人
メドフォード 101千人 5.0% +0.4% +0.3% △2千人
ベンド 98千人 4.4% +0.3% +0.1% △2千人
アルバニー 58千人 4.8% +0.2% +0.1% △1千人
コーバリス 47千人 3.6% +0.1% +0.4% 微減
グランツパス 35千人 6.1% +0.3% +0.8% 微減
(季節調整後データ;ポートランド経済圏は1ワシントン州バンクーバー地区も含む)
【10月】 オレゴン州の2022年10月の季節調整済の失業率速報によれば、9月の修正値比03%ポイント上昇し、”4.1%”でした。今年1月以来の4%超えです。
10月は、金融・不動産関連・建設業・製造業・医療介護・観光業などは堅調でしたが、小売り部門が伸び悩みました。総じて民間部門は、堅調でした。
【11月】 オレゴン州の2022年11月の季節調整後の失業率速報によれば、10月の修正値比4.1%から0.3%ポイント上昇し、”4.4%”でした。オレゴン州の失業率は、ここ4ヶ月で0.9%上昇したことになります。一方で全米は3.7%とより低い水準を維持しています。
オレゴン州の11月の給与所得者総数は、8,500人増加しています。政府関連・医療介護・卸売り・観光業が牽引しました。民間の雇用は、約170万人に達しています。
【12月】 オレゴン州の2022年12月の季節調整後の失業率速報によれば、11月の修正値4.3%から0.2%ポイント上昇し,4.5%でした。オレゴン州の12月の給与所得者総数は、6100人増加、製造業・建設業・専門ビジネスサービスが好調でした。観光業は、なおパンデミック以前のピークには達していませんが、着実に増加しています。
以上
オレゴン日系企業およびオレゴン経済産業情報
- インテルのCEO Pat Gelsingerは、ダボス会議のWorld Economic Forumに於いて演説し、「半導体生産のアジアへのシフトは間違っていた、修正するのに数十年はかかる、過去の石油危機同様、半導体危機を回避するために、今後50年間は半導体技術のサプライチェーン確立に重要である。」と述べた。インテルは、昨年の米国の半導体国産支援法を支持、オハイオ州に200億ドルの工場建設、すでに12千人雇用しているオレゴン州ヒルスボロに30億ドルの拡張投資を決定しており、近く開かれるオレゴン州議会でも主要な議題になる模様である。(Portland Business Journal dated 01/19/2023)
- オレゴン州では、連邦政府の半導体産業支援策に合わせ、2億ドルのゼロ金利融資または助成金法案が知事の承認待ちの状態となっています。2月23日に公聴会を開く予定です。これには半導体関連用地の確保や雇用の増進策も含まれています。これに伴い、ポートランドMETROの都市成長地区の見直しも検討される見込みです。これにより、Albany, Boardman, Corvallis, Gresham, Happy Valley, Hillsboro, McMinnville, Medford, Newport, North Plains, Redmond, Scappoose, The Dalles, Tualatin, Wilsonvilleの16地区が、その新法の適用都市として挙げられています。オレゴン州知事の承認後、市と郡当局は産業用地に転換する条令を施行しなければなりません。Portland経済圏では、500エーカー以上の用地を考慮していますが、地方はより小型のプロジェクトに相応しいと思われます。ただ都市開発と農村のグループの理念の対立はあります。インテルを中心とする地域はやはりサプライチェーンを重視しますし、農業を保護する地域は保護的です。例えばWilsonvilleは、都市成長地区の中ですが、企業の都市開発にはやや消極的です。オハイオ州やニューヨーク州は非常に積極的です。オレゴン州は、より魅力的な条件を進出候補先に提示しなければなりません。
(Portland Business Journal dated 2/22/2023)
以上